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「引っ越し」「引越し」「引越」どれが正解?


春は、新住所で新生活を始める方も多く 引越はがき、引越報告の挨拶状を出される方が多い季節でもあります。

 

そもそも「ひっこし」は、

「引っ越し」「引越し」「引越」・・・どれが正しいのか?

 

「記者ハンドブック-新聞用字用語集-」には、

引っ掛かる 、引っかく、 引っ担いで、 引っ越し、 引っこ抜く ・・・などの記載があります。

 

 

また、礒崎陽輔さんの著書 「公用文の書き方 ver.4.2」の 「第4章 送り仮名」には下記のような記載があります。
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1、動詞系の語の複合語については、途中の送り仮名を、動詞のときは付けるが、名詞のときは付けない。

<名詞>   <動詞>
申込み ⇔ 申し込む
取扱い ⇔ 取り扱う
引下げ ⇔ 引き下げる
受付  ⇔ 受け付ける
差戻し ⇔ 差し戻す

(例) 引上げ、引受け、引換え、引込み、引締め、引継ぎ、引取り、引渡し、

ただし、次のように例外も多いので、習熟しなければならない。
(例外) 引き合い、引き出し、引き抜き、引き分け、引っ込み

 

2、活用のない語で送り仮名の省略の慣用が固定している次のような語句については、送り仮名を省略する。

(例) 手続、手引、届出、取扱所、取組、取引、荷受人、引当金、引受人、引換券、

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これらをふまえての、私の見解ですが…

「このたび引っ越しました。」というように 動詞として使う場合は、振り仮名をつけた「引っ越し」で 「引越報告」「引越はがき」というように 名詞として使う場合は、振り仮名なしの「引越」でよいのでは?

つまり、「引越し」は出る幕なし!?

 

しかし、引越はがきのサンプル文例には、

「下記住所に引越しました」とあります。

この表現は間違いか? と思うかもしれませんが これは、『ひっこしました』と読むのではなく 『ひっこしました』と読むのが正解! なんだと思うのです。

 

ではここで、
この春、新社会人になって地元を離れた方のための
引越はがきの文例を一つご紹介しましょう。

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このたび大阪へ引っ越しました。
社会人としての新生活が始まったばかりで、
わくわくと不安が混在しておりますが、
毎日を楽しんで過ごそうと思っています。
少し離れてしまいましたが、
これからもどうぞよろしくお願いします。
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引越はがき
引越はがき、大阪デザイン

 

 

また、『引越』の言い換え語として『転居』があります。

「引越」「引越し」「引っ越し」の送り仮名で迷ったら 「転居」を使う!という手があります。

 

引っ越し直後に挨拶状出せなかった場合は、
暑中見舞いのタイミングでお知らせしましょうね!

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暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続いておりますが、お変わりございませんか。
今年の春に大阪へ転居いたしましたので お知らせいたします。
お近くにお越しの節は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願いいたします。

平成○○年 ○月
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暑中見舞いで引越し報告


春に引越しした人も、この夏、引っ越す予定の人も

新住所のお知らせするなら

暑中見舞いがおすすめですよ♪

 

くじ付きの「かもめ~る」なら、年賀はがき同様に

もらった方にも“お楽しみ”がありますし。

冬・春に引っ越して、引越しはがきを出しそびれていても

“暑中見舞い”という大名目で、チャンスを逃してしまった新住所のご案内ができますからね!(^^)

以下に引越しのごあいさつ と 暑中見舞いのごあいさつ 兼用の文例を紹介します。

 
一般的な引越し案内つき暑中見舞い文例
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暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続いておりますが、お変わりございませんか。
このたび転居いたしましたので お知らせいたします。
お近くにお越しの節は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
 平成24年 盛夏
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ちょっと遅くなった引越し案内つき暑中見舞い文例
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暑中お見舞い申し上げます

すっかりご無沙汰しておりますが、皆様お変わりございませんでしょうか。
お知らせが遅くなりましたが、息子の入学前に!と3月に転居いたしました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
 平成24年 盛夏
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これから引っ越す予定案内つき暑中見舞い文例
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暑中お見舞い申し上げます

うだるような暑さの続く毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか?
念願の新居が完成し、息子の夏休み期間中に引越しを予定しております。
秋には、落ち着くと思いますので、ぜひ遊びに来てください!
 平成24年 盛夏

現住所:〒000-0000 ○○市○○○区○○町1-2-3
          ○○○○○マンション501号
8月5日~
新住所:〒000-0000 ○○市○○○区○○町3-2-1
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いかがですか?

これらの文章をサンプルとして、自分にあったあいさつ文にアレンジしてくだいね!

 

ちなみに「盛夏」は、7月の季語になります。

8月7日 立秋 をすぎると 「残暑」となりますのでご注意ください。