カテゴリー別アーカイブ: 言葉・文法

人が亡くなることを表現する言葉


喪中はがきの文例では、「永眠」や「他界」という言葉がよく出てきますが、
永眠や他界以外によい表現はないのかな?と思いまして

“人が亡くなる”ことを表現する言葉を調べてみました。

 

・死亡
・死去
・絶命
・永眠
・他界
・急逝(きゅうせい)
・頓死(とんし)
・逝去(せいきょ)
・永逝(えいせい)
・長逝(ちょうせい)
・棄世(きせい)
・早世(そうせい)
・夭折(ようせつ)
・夭逝(ようせい)
・天寿を全うする(てんじゅをまっとうする)
・大往生(だいおうじょう)
・鬼籍に入る(きせきにいる)
・帰天(きてん)
・召天(しょうてん)
・昇天(しょうてん)
・帰幽(きゆう)
・崩御(ほうぎょ)
・薨御(こうぎょ)
・薨去(こうきょ)
・卒去(そっきょ、しゅっきょ)

 

まだまだ他にもありそうですが、

ざっと調べただけで、こんなにもたくさんの言葉が出てきました。

どれも大筋では、亡くなる、死ぬ という意味を持った言葉ですが、

微妙な意味合いの違いや特定の相手にしか使えないものもありますので

次回は、これらの言葉の意味をもう少し掘り下げて解説していきますね。

 

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夏季と夏期の違いって…!?


先日、暑中見舞いにお盆休みの案内を入れる場合の
サンプル文を考えていたんです。

まずはタイトル

「夏期休暇のお知らせ」

あれ?

「夏期」でいいの?

それとも、「夏季」なの?と
疑問になりまして、調べてみると

・夏期・・・・夏の期間。夏の間。

・夏季・・・・夏の季節。
NHK放送文化研究所では、以下のようなQ&Aが掲載されています。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/063.html

(質問)学校の夏休みを表す場合には、「夏季休暇」と「夏期休暇」のどちらが正しいのでしょうか。

(答え)世間一般ではどちらも使われていますが、法律文では「夏季休暇」が用いられており、
放送でもこれに従うようにしています。

 

 

こちらの解説によりますと
「夏季~」が使われるのは、夏季休暇、夏季水泳大会、など
「夏」という季節が注目されており「夏季休暇」は暑いから休むのであり、
また「夏季水泳大会」は暑い季節だから泳ぐということです。
これと似たものに「冬季オリンピック」があり、これは冬だからスキーやスケートをするという見解です。

いっぽう「夏期~」が使われるのは、夏期講習、夏期研修、など
これらは、実施する期間がたまたま「夏」であるだけで、
別に暑いから勉強をしたり研修をしたりするわけではなく、
「暑い」などの「夏らしさ」とは必ずしも関係のないものです。
とあります。
なるほど。

「夏」という季節がポイントということですね。
では、企業やお店の“お盆休み”は、どうでしょうか?
夏だから休むのか、休む時期がたまたま夏なのか?

私の見解は、“お盆”といえば、ナスやキュウリをお供えしたり
盆踊り、夏祭りなど“夏”と非常に密接なのではないか?と思うので
「夏期」ではなく、「夏季」だと思うのです。

 

そして、もう一つの疑問「休暇」

学校の夏休みは、「夏季休暇」でなんの疑問もないのですが
会社やお店のお休みは、「休暇」でいいのかな?
「休業」というべき?

 

介護休業と介護休暇の違い
http://ganclass.jp/support/protection/06.php

育児休業と育児休暇の違い
http://allabout.co.jp/gm/gc/184665/

 
介護休業・介護休暇、および、育児休業・育児休暇には、
法的な違いがあるようですが、
会社のお休みをさす「休暇」と「休業」には、
さほど違いがないようです。

 

さて、単語の掘り下げはこのへんにしておきまして…

私の当初の目的は、
“暑中見舞いにお盆休みの案内を入れる文章”の作成ですから
お店(会社)のお休みをお伝えしたいのです。

お店(会社)が開いている日のことを「営業日」というのですから
お休みの日は「休業日」とするのが自然なのではないでしょうか?

つまり

夏季休業

という表現が一番しっくりくるのではないでしょうか?

そして
完成した暑中見舞いのサンプル文がこちら↓

—————————————————–
<夏季休業期間のお知らせ>

平素は格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
誠に勝手ながら下記のとおり夏季休業とさせていただきます。

夏季休業期間 8月13日(水)~8月17日(日)

ご迷惑をおかけいたしますが、
何とぞご了承のほどお願い申し上げます。

平成26年 盛夏
—————————————————–

いかがでしょうか?
労務的な手続きを伴う場合の名称は、
法律に基づいて使用しないといけないと思うのですが
お客様やお取引先へこの期間はお休みしますよ
というご案内の場合は、
特に明確な決まりはないようですので

「夏季休暇のご案内」
「夏期休業のお知らせ」など

いずれも間違いではありません。

ただし、同じ会社が出すチラシやダイレクトメール、
ホームページで表記ゆれがあるのは美しくないので
うちの会社は、コレで行くぞ!と決めて
表記ゆれがないようご注意ください!

 

 

 

「引っ越し」「引越し」「引越」どれが正解?


春は、新住所で新生活を始める方も多く 引越はがき、引越報告の挨拶状を出される方が多い季節でもあります。

 

そもそも「ひっこし」は、

「引っ越し」「引越し」「引越」・・・どれが正しいのか?

 

「記者ハンドブック-新聞用字用語集-」には、

引っ掛かる 、引っかく、 引っ担いで、 引っ越し、 引っこ抜く ・・・などの記載があります。

 

 

また、礒崎陽輔さんの著書 「公用文の書き方 ver.4.2」の 「第4章 送り仮名」には下記のような記載があります。
———————————————————-
1、動詞系の語の複合語については、途中の送り仮名を、動詞のときは付けるが、名詞のときは付けない。

<名詞>   <動詞>
申込み ⇔ 申し込む
取扱い ⇔ 取り扱う
引下げ ⇔ 引き下げる
受付  ⇔ 受け付ける
差戻し ⇔ 差し戻す

(例) 引上げ、引受け、引換え、引込み、引締め、引継ぎ、引取り、引渡し、

ただし、次のように例外も多いので、習熟しなければならない。
(例外) 引き合い、引き出し、引き抜き、引き分け、引っ込み

 

2、活用のない語で送り仮名の省略の慣用が固定している次のような語句については、送り仮名を省略する。

(例) 手続、手引、届出、取扱所、取組、取引、荷受人、引当金、引受人、引換券、

———————————————————-

これらをふまえての、私の見解ですが…

「このたび引っ越しました。」というように 動詞として使う場合は、振り仮名をつけた「引っ越し」で 「引越報告」「引越はがき」というように 名詞として使う場合は、振り仮名なしの「引越」でよいのでは?

つまり、「引越し」は出る幕なし!?

 

しかし、引越はがきのサンプル文例には、

「下記住所に引越しました」とあります。

この表現は間違いか? と思うかもしれませんが これは、『ひっこしました』と読むのではなく 『ひっこしました』と読むのが正解! なんだと思うのです。

 

ではここで、
この春、新社会人になって地元を離れた方のための
引越はがきの文例を一つご紹介しましょう。

—————————————-
このたび大阪へ引っ越しました。
社会人としての新生活が始まったばかりで、
わくわくと不安が混在しておりますが、
毎日を楽しんで過ごそうと思っています。
少し離れてしまいましたが、
これからもどうぞよろしくお願いします。
—————————————-

引越はがき

引越はがき、大阪デザイン

 

 

また、『引越』の言い換え語として『転居』があります。

「引越」「引越し」「引っ越し」の送り仮名で迷ったら 「転居」を使う!という手があります。

 

引っ越し直後に挨拶状出せなかった場合は、
暑中見舞いのタイミングでお知らせしましょうね!

———————————————
暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続いておりますが、お変わりございませんか。
今年の春に大阪へ転居いたしましたので お知らせいたします。
お近くにお越しの節は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願いいたします。

平成○○年 ○月
———————————————

 

 

 

「新年あけましておめでとう」は、NGです。


 

今年も残すところ約1か月となりました。

そろそろ年賀状の準備をしなくちゃいけませんね。

 

そこで、年賀状のNGあるある のご紹介をしたいと思います。

 

———————————————————

× 新年あけましておめでとうございます

◎ あけましておめでとうございます

 

実は、「新年」と「あけまして(明けまして)」の意味が同じなので、

新年あけまして・・・とするのは蛇足になってしまいます。

頭が頭痛・・・的な・・・ね^^;

でも、意外と大手会社の年賀状とか大手サイトのホームページとかでも

でかでかと「新年あけまして・・・」と書かれちゃってますからね。

お気を付けくださいませ。

 

———————————————————

× 一月元旦

◎ 元旦

 

「元旦」だけで、一年の最初の日、つまり1月1日という意味があるので

1月って入れなくていいんです!!

これも、ほんとに あるある なので、お気を付けくださいませ。

 

 

 

———————————————————

×  A Happy New Year

◎ Happy New Year

 

英語については全く私に知識がないので、他人からの入れ知恵ですが

長い文章の中では「a」と付けることはあっても、挨拶として単独で使う場合は

「A Happy New Year 」って言わないそうです。

 

 

 

年賀状は、一年の最初のご挨拶ですから、間違えないように注意して

素敵なご挨拶してくださいね~!

 

喪中はがきに「逝去」を使っていいの?


今日は、喪中はがきのお話です。

まずは基本中の基本から・・・

喪中はがきとは?

喪中はがきとは、近親者で1年以内に不幸があった場合に出す
年賀欠礼の挨拶状です。

書く内容としては、

1、喪中なので年賀状は出しませんよ、のお知らせ
2、誰がいつ亡くなったか
3、故人に対する生前の厚誼に感謝
4、結びの挨拶
5、差出年月

が一般的な構成です。

喪中はがき

 

「1」は、はがきの主文になりますので
少し大きめの文字で入れる部分です。

下記のような言い換えもあります。

—————————————————-

・喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます

・喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます

・服喪中のため年頭のご挨拶は失礼させていただきます

・新年のご挨拶を申し上げるべきところ父の喪中につきご遠慮申し上げます

—————————————————-

言い換えポイント

「年末年始/年頭/新年」
「ご遠慮申し上げる/失礼させていただく」

 

 

 

2、誰がいつ亡くなったか
3、故人に対する生前の厚誼に感謝
4、結びの挨拶

については、複文というか、上記のサンプル画像でいうと
文字サイズの小さい部分の文章にあたります。

誰がいつ亡くなったかは、明記しない場合もあります。

 

●誰がいつ亡くなったか明記する場合
—————————————————-
本年九月に 祖父 高太郎が九十九歳にて永眠いたしました
生前のご厚誼に深く感謝申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
—————————————————-

「永眠しました」の言い換えとしては、
——————————-
・永眠しました
・他界しました
・天寿を全ういたしました
・大往生を遂げました
・急逝いたしました
——————————
などがあります。

「永眠」と「他界」は、一般的な言葉ですので どなたでも使いやすいと思います。

「天寿(てんじゅ)」と「大往生(だいおうじょう)」は、
十分長生きされた、老衰された、苦しみもなく安らかに亡くなられた場合に使える言葉になります。

「急逝(きゅうせい)」は、文字どおり、急に亡くなられたことを示します。

 

「ご逝去」は要注意!!

よく「逝去(せいきょ)」という言葉を使われる方がいらっしゃいますが、
「逝去」は、他人の死を敬ってその死をいう言葉ですので、身内の死に対して使うのは誤用です。

「逝去」の正しい使い方としては、下記文章のように、身内ではない方の死に対して使います。

「○○様のご逝去の報に接し、突然のことに驚き入っております。」

「○月○日○○先生が、ご逝去されました。つきましては、お別れの会を催したいと存じます。」

 

 

 

●誰がいつ亡くなったか明記しない場合

—————————————————–
本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
—————————————————-

故人を明記しない場合は、故人に対する「生前のご厚誼に感謝」も不要なので
自分に対するご厚誼に感謝して「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたします」等と書きます。

結びの言葉のアレンジとしては、

—————————————————-
・なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます

・寒さに向かう折からご自愛のほどお祈り申し上げます

・寒さ厳しき折柄一層ご自愛のほどお祈り申し上げます

・皆様にはよき新年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます

・皆様に良い年が訪れますようお祈り申し上げます

・皆様にとりまして明年がよき年となりますようお祈り申し上げます

・皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

・皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます
—————————————————-

など、お好みに合わせてお入れするとよいでしょう~!

 

 

おまけ

●喪中だけど、年賀状はWelcome!さん

大往生された場合など、喪中だけれども、悲しみに打ちひしがれているわけではなく
自分は年賀状は出さないけど、年賀状は頂きたい!という場合には、
下記のような一文を追記するとよいでしょう。

—————————————————-
なお 年賀状は喜んで拝受いたしますので
お送りくだされば幸いです
—————————————————-
年賀状のないお正月はさみしいものです
皆様からの年賀状楽しみにお待ちしております
—————————————————-

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